Should I Stay or Should I Go.
空はすげぇ青くてさ。
風はすげぇ冷たくてさ。
時折り雪がチラついてて。
こんな日は革ジャンじゃ寒いから。
ラバーソールじゃ寒いから。
モッズコート羽織って。
エンジニアブーツ。
日曜日の午後。
裏通り。
行くトコねぇし。
居るトコねぇし。
....けど、何処へでも行ける気がした。
......けど、何処までも行ける気がした。
ウォークマンから、SKAが流れてくる。
汚ねぇ世界。
だけど。
空だけはすげぇ青くてさ。
パラダイス.
ヤバい。
かっけぇ。
音楽。
年齢なんて関係ない。
性別なんて関係ない。
国籍なんて関係ない。
すげぇ激しくて。
すげぇアツくて。
すげぇ平和。
それは、限られた僅かな時間かも知んない。
でもそこはパラダイス。
けど、クアトロの扉から一歩出ると、イカれ始めた世界に戻ってしまうんだろな...
毎日、毎日....。
世界はクソみたいなニュースばっかで溢れててさ。
けどさ、あの夜。
あの時間はさ。
パラダイス!
すげぇな。
音楽。
すげぇ激しくて。
すげぇアツくて。
すげぇ、すげぇ平和だったよな。
アイトヘイワ.
あの日、この街にバクダンが落とされた。
オレの暮らしてる、この街に。
ずっと前のコト?
72年も前のコト?
まだ終わってないんだよ。
きっと、悲しみや痛みは。
この街も、
長崎も沖縄も、
この国も。
この国が傷つけた世界も。
まだ終わってないんだよ。
世界は、
またあの時に戻ろうとしてんの?
痛みを知らないヤツらは、安全なトコで人を傷つける。
難しいコトは解んない。
ウマくは言えない。
コトバも見つからない。
でも、あの日。
この街にバクダンが落とされた。
オレの暮らしてる、この街に。
冗談じゃねぇよ。
フザけんなよ。
安全なトコにいてさ。
この街に落とされたんだぜ。
バクダンがさ。
あの日。
今も、この瞬間。
どっかの国の、あのコのアタマの上から。
まるで雨の様にバクダンが…。
SWEET SOUL MUSIC.
真夜中のラブホで。
ひとり。
隣の部屋も。上の部屋も。下の部屋も。
べィベ。
愛しあってるかい?
こんな夜はさ。
ヴォリューム上げて。
SWEET SOUL MUSIC!!
朝まで、ヴォリューム上げて。
大丈夫。
眠れないからさ。
どうせ。
好きなカッコもしちゃいけないのかな?
好きなうたも聴いちゃいけないのかな?
言いたいコトも言えない世の中が来んのかな?
空からバクダンが落ちて来んのかな?
ウソだろ?
そんなの…
ウソだろ?
腐れジョニー.
いつだってそうさ。
オレは。
イキがって、強がって。
周りをキズつけて。
自分をキズつける。
その繰り返し。
アタマじゃ解ってんだ…
もうイヤなんだ。
もうウンザリさ。
強くなりたい。
優しくなりたい。
上?とか下?とかさ。
右?とか左?とかさ。
そんなの、
解んねぇし。
関係ねぇよ。
くだらねぇ。
な。
朝が来んのが怖くて、
怖くて仕方ない。
眠らせてくれよ。
もう少しだけ。